石丸 恵利子

研究代表者
広島大学・総合博物館・研究員

研究概要

 私は、ヒトと動物とのかかわりや、動物資源利用の実態を解明する動物考古学を専門としています。特に、同位体分析に注目した魚類の漁撈域や哺乳類の狩猟域、また、それらの流通に関わるヒトの移動の実態解明に取り組んでいます。近年は、同位体比から、貝類の採集域や土器粘土の産出地を明らかにする研究も進めています。本公募研究では、特に、中国地方の日本海側に位置する縄文・弥生遺跡に注目し、魚類、哺乳類、貝類の炭素・窒素やストロンチウムなどの安定同位体比から動物資源の獲得と利用やそれらに関わるヒトの移動について考察し、本領域研究への貢献を目指します。